出版社内容情報
忍者のようにしのびより、鋭いカマでさっとえものをとらえるカマキリ。なぞの多いカマキリの生態をカメラが克明に追う。
小学校低学年~高学年向き
目次
みつけたオオカマキリの卵のう
黒い目の前幼虫たんじょう
はじめての皮ぬぎ、幼虫になる
はじめてとったえもの
幼虫の成長
カマキリは夜でも目がみえる?
最後の脱皮・羽化
りっぱな成虫に
カマキリはギャング?
日本にいるカマキリのなかま
いのちがけの交尾
おもいからだをひきずって
白いあわのなかに産卵
卵のうをのこして、オオカマキリの死
カマキリの分布
カマキリの卵のう
カマキリの成長
からだのつくりとしくみ
からだくらべ
カマキリの天敵
カマキリの飼育とかんさつ
著者等紹介
栗林慧[クリバヤシサトシ]
1939年、旧満州(現在の瀋陽)に生まれる。幼児期に日本に引き揚げ、長崎県田平町の海に面した豊かな自然の中で育つ。子どものころより動植物に興味をもち、写真を志し、生態写真家となる。とくに、昆虫の生態や動植物の高速で動くようすを写しとめることを得意とし、その制作活動と作品は高く評価され、伊奈信男賞や日本写真協会新人賞、同年度賞、西日本文化賞などを受賞した。現在は、ビデオを用いた生態映像作家としても活躍している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぬのさと@灯れ松明の火
6
卵から孵ったばかりの小さいカマキリがまだ幼虫だったとは、知りませんでした。2013/06/12
yonet35
1
息子(六歳)がカマキリ好きで、図書館で選んだ本。肉眼では小さいカマキリも写真を通してアップで見ると、、、目が怖い。後ろも見渡せる目を持っているだけあって独特の形状です。また、肉食中の写真がすごいです。食べた後、猫が毛繕いをするように触覚などをなめて清潔にすることをこの本で知りました。グロいけど意外と面白かった。2018/12/13
まなみん
0
交尾の際にオスがメスに食べられてしまうことはめったにみられないということは、この本で知りました。卵のうに寄生するカマキリタマゴカツオブシムシ、オナガアシブトコバチについても、この本で知りました。2015/09/17
のん@絵本童話専門
0
科学のアルバムは古めかしいシリーズですが、論理的に本文が書かれていて、情報の錯綜しない構成がとても分かりやすいです。イマドキ感はありませんが、一本筋の通った説明文の方が、整理された状態で知識が入ってくるためいいと思います。分かりやすいのに読み応えのある知識がたくさん盛り込まれています。カマキリ自体は飼育経験があり、産卵中や前幼虫の誕生も見たことはありましたが、卵の中の孵化直前の写真や、終齢幼虫の羽が透けている写真など、なかなか見れない具体的な写真がクリアに写っており、興味深いし理解が深まります。2022/08/16