出版社内容情報
愛する者の死がもたらす悲しみを、徹底して見つめる中から浮かびあがる、命あるものへの慈しみと深い慰めを、詩人・谷川俊太郎の翻訳でおくる感動の絵本。世界9ヶ国で発売。
どうしようもなく悲しいとき
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★ ユーモアに満ちた子どもの詩で名高いイギリスの詩人マイケル・ローゼンの原作を、イギリスを代表する児童文学作家クェンティン・ブレイクが情感豊かに描き出し、詩人・谷川俊太郎の心にしみる翻訳でおくる、“悲しみ”を深く静かに描いた絵本。
「息子のエディのことを考えるときがいちばん悲しい。エディは死んだ。私は彼を愛していた。とてもとても深く。でも、彼は死んでしまった。」
この絵本は、最愛の息子を失った一人の男の独白によって綴られる。男は、さまざまなやり方で、その悲しみから逃れようとするが、いつしかまた悲しみの底に引き戻されてしまう。絶望の底に沈んだ男を、悲しみから解放するのは、幸せの中にあった頃の記憶、そして……。
愛する者の死がもたらす悲しみを、徹底して見つめる中から浮かびあがる、命あるものへの慈しみと、深い慰めを描いた感動の絵本。
内容説明
誰にも、なにも話したくないときもある。誰にも。どんなひとにも。誰ひとり。…私の悲しみだから。ほかの誰のものでもないのだから。
著者等紹介
ローゼン,マイケル[ローゼン,マイケル][Rosen,Michael]
1946年、イギリスのサウス・ハーロウに生まれる。オックスフォード大学卒業後、フリーランスのライター、教師、ジャーナリストを経験し、ラジオやテレビの仕事に携わる。作家としては、イギリス国内はもとより、アメリカでも数多くの賞を受賞。代表的な絵本の作品に「きょうはみんなでクマがりだ」(評論社)などがある。現在は、ロンドン東部のハックニー在住
ブレイク,クェンティン[ブレイク,クェンティン][Blake,Quentin]
1932年、イギリスのケント州に生まれる。ケンブリッジ大学、チェルシー美術学校で学ぶ。ケイト・グリーナウェイ賞、ウィットブレッド児童図書賞、ボローニャ・ラガッツィ賞のほか、1999年にイギリス皇室から初代名誉児童文学作家の称号を授かり、2002年には国際アンデルセン賞も受賞した
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年、東京に生まれる。1952年、第一詩集「二十億光年の孤独」を発表し、注目を集める。以後、多くの詩作を手がけるとともに、絵本、童話、エッセイ、記録映画の脚本、演劇の台本など幅広い分野で活躍
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