内容説明
家格や身分に縛られた武家社会は、流動性の低い静止的な社会だったのだろうか?武家の昇進やそれに伴う加増の実際を、幕府官僚制=「職」の創出過程として抽出し、動態的な歴史を描く。
目次
1章 大久保長安と大岡忠相(大久保長安;大岡忠相)
2章 「人」から「職」へ(出頭人政治の時代;代替りの軋轢)
3章 「職」の形成とその特質(「職」の形成;「職」形成の諸相;「職」と武士身分;幕藩官僚制の運用と人的再生産)
4章 17世紀中葉の幕府官僚たち(寛文4年の大名・旗本;寛文4年「職」の世界;昇進の諸相;家格の上昇)
終章 まとめにかえて