ポストモダニティの条件

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ポストモダニティの条件

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  • サイズ A5判/ページ数 478,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784250990342
  • NDC分類 361.08
  • Cコード C3030

内容説明

20世紀社会科学のフロンティア「社会学」新しい古典。ポストモダニズム的な文化形態の出現と「時間―空間の圧縮」が示唆する柔軟な資本蓄積様式の構造的展開を抉り出した話題作。

目次

第1部 現代文化のモダニティからポストモダニティへの移行(モダニティとモダニズム;ポストモダニズム ほか)
第2部 20世紀晩期資本主義の政治・経済的変容(フォーディズム;フォーディズムからフレキシブルな蓄積へ ほか)
第3部 空間と時間の経験(社会生活での個人的空間と時間;社会的権力の源ととしての時間と空間 ほか)
第4部 ポストモダニティの条件(歴史的条件としてのポストモダニティ;トリックを用いた経済学 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SQT

2
返却期限の関係で途中までになってた本、やっと読めた。フォーディズムでは資本の蓄積が過剰になって、時間的あるいは空間的な、投資先の移転(それによって利益を得るというマルクスっぽいやつ)をするようになると、伝統的な考え方だったりモダニズム的な生成を重視する考え方が重きを置かれなくなり(カウンターとしての回帰みたいなのもあるっぽいけど)、倫理より美学が、実際にあるものよりイメージが重視されるようになり、レーガン政権に見られたように、格差がドーンって開いても誰も文句言わなくて社会は荒廃する、みたいな感じ?2017/05/14

roughfractus02

1
ポストモダン的邦訳で原文の論旨が曖昧な感は否めないが、本書はその壁を破り、モダンとポストモダンの経済地理を綿密に展開している。著者はポストモダンをそれ以前との歴史の断絶とし、資本主義的生産様式の変容と捉える。フォーディズムの展開(WWⅡ後)からフレキシブルな蓄積への転換(オイルショック後)は、過剰蓄積の危機を空間-時間的に圧縮して解決しようとする動きに従う一方、科学と道徳が一体だった時空経験が断片化し美学化する中で他者性が前景化すると著者がいう時、資本主義を支える外は技術になったのか?という問いが浮かぶ。2017/02/13

抹茶ケーキ

0
経済学的観点からのポストモダン論。フォーディズムからポストフォーディズムへの移行が、モダニズムからポストモダニズムへの移行の原因であるという主張。ポストモダニズムを消費社会と同一視するなら納得のいく議論だと思うけれど、たとえばリオタールやフーコーの言っているような「主体の死」をポストモダンの特徴とするのなら少し説得力を欠いているように思えた。不安や不安定さがポストモダニティの特徴ではなくモダニティの特徴であるという指摘が面白かった。第4部が断片的すぎてうまく理解できなかった。2015/12/26

nobby

0
重厚の思想的マッピングを標した大著で辿るのに疲れた。何度も読むことで、新たな道筋が切り開かれる本だろう。2012/01/19

黒髪

0
ブレードランナーとベルリン天使の詩の章がある2018/08/01

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