内容説明
内に天皇制と立憲制、外にはアジア・モンロー主義と親米英協調主義という四つの相貌をもつ大日本帝国。その相克と対抗、競合と連携―そこから日本近現代史の複雑なドラマが繰りひろげられる。
目次
第1章 1910~30年代の日本―アジア支配への途
第2章 天皇制立憲主義論
第3章 帝国日本の東アジア支配
第4章 日本の中国侵略―1920~30年代
第5章 満州事変と地方新聞―『新愛知』『名古屋新聞』の場合
第6章 満州事変と民衆動員―名古屋市を中心として
第7章 盧溝橋事件への道―十五年戦争の視角
第8章 上海戦と南京進撃戦―南京大虐殺の序章
第9章 中国戦線の日本軍
第10章 昭和天皇の戦争責任と日本人の国家意識
第11章 昭和天皇の虚像と実像―「独白録」を読む