内容説明
「ライフスタイルの多様化」が言われながらなぜ、婚姻届を出さない生き方は逸脱視されるのか?「近代家族」を問い直す。家事・育児・家計・セックスの実態。日常生活の利点と障害。そして周囲の反応。
目次
序章 非法律婚への招待
第1章 非法律婚の動機
第2章 非法律婚へのさまざまな道―ケースの紹介
第3章 非法律婚の動機の形成プロセス
第4章 家族の役割分担
第5章 カップルの情緒的結びつき
第6章 パートナーとのセックスと性的排他性
第7章 非法律婚に対する周囲の反応
第8章 非法律婚ライフスタイルの利点と障害
第9章 非法律婚のめざすもの
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みうら
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事実婚の実情を知りたくて読了。アンケート調査の対象者に偏りがあるものの、事実婚の実情を詳細に記した本はあまり多くないと思われ、素晴らしい功績である。女性差別と戸籍の関連性については無知なためよくわからないが、婚外子に対する差別と戸籍の問題については非常に理解できる。婚外子の自分は、面と向かって差別されたことはないが、結婚には懐疑的であり、また憧れもあった。家族でも共同体でも家を支える人はいるはずで、その立場がおかしいのではなく、それを女性がするものという風潮を変えることがまず必要なのではないかと思う。2024/10/29