内容説明
昭和30年代 1955~1965、農村から「都市」へと押し出された大量の青年たち。戦後社会の変貌を、就業人口の移動と就業構造の変化からとらえ返した現代史。
目次
序章 戦後の初期条件
1章 進路選択行動の変化
2章 労働力需要の実態
3章 地方出身者の都市生活
終章 まとめにかえて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
11
自分には、今まで興味関心がまるで無かった分野の話。で、読んでいても、読んだ内容が片方の耳からもう片方の耳に抜けてく感じで、頭の中で意味をなさず、「んっ?! なんて(゜゜)?!」と、読み直すこと多々。…が、1950年代辺りの「二三男問題」(農村で、家を継ぐ立場に無い次男以下が、鬱屈する問題)、そして1960年代、産業が発達し、次男以下が労働力として中学卒業後都市にドワーッと就職していくコースが形成されると、打って変わって、農村に取り残された長男が悲嘆に暮れる「長男問題」が起こり…という辺りが興味深かった。2022/04/05
msykst
4
集団就職と一言で言っても実は色々あってね、金の卵とか言われたって田舎から出てきた人にあてがわれる仕事と都市部出身者にあてがわれる仕事には明確な格差があったんだけどまぁそれも雇用側には事情があってね、んで集団就職者のコミュニティを作るってのもあったけど案の定民青やら学会やらアジりもあってね、というお話。あんま関係無いけど、最後の学会の機能分析は玉野和志の新書に詳しいお。これって一定より上の世代にとっては常識なんかなー。2009/09/10
Skeltia_vergber
0
再読本。初読日はおそらくだいぶ前。仕事で使う。第三章が使えた。でも昭和30年代だけに区切るのはちょっとどうなんだろう?2009/03/07