内容説明
グローバル化は国民国家と近代国際政治の構造としての「国民国家システム」にいかなる変容をもたらしたか?政治学の泰斗と国際政治学の気鋭が共同してその変遷・現状・将来像を追究する。
目次
第1章 グローバル化時代の国家論序説
第2章 近代主権国家の形成と展開
第3章 近代国際関係の顕現
第4章 帝国主義時代の国際関係
第5章 帝国主義時代の国家と政治体制
第6章 第二次世界大戦後の冷戦体制下の国際関係
第7章 第二次世界大戦後の国家と政治体制―一九四五‐一九七五
第8章 国際構造の変動とグローバリゼーション
第9章 フォード主義国家からポスト・フォード主義国家へ
第10章 ポスト国際政治とグローバリゼーション
終章 国民国家の将来―グローバル・ガバナンスに向けて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
16
1997年初版。僕にとっては難しい内容でした。グローバリゼーションが進行するなかで、国民国家はどのように変容していくのかを研究された本だと思います。資本主義社会の発展とともにグローバリゼーションは進行していきます。著者は1950年代までのグローバル化とそれ以降とは生産資本循環のトランス・ナショナライゼーションが起きており、文字通りグローバル経済を現出させていると指摘します。そうしたなかで国民国家はなくなるのではなく、民主主義の発展を伴いながら主権国家として発展していくと分析されていたように思います。2015/03/22
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