内容説明
現代資本主義のもとでの人間発達の法則的見通しとその条件を、日本の現実に即して追究する「人間発達の経済理論」新版。
目次
第1章 現代社会と人間発達の諸条件
第2章 環境と文化と人間の発達
第3章 人間発達と地域
第4章 企業社会における労働と人格の発達
第5章 人間発達のためのインフラストラクチャー
第6章 社会システムの変革と民主主義
第7章 社会の進化と固有価値の経済学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
29
1994年初版。経済学の視点から人間の発達を研究した内容です。社会の発展のなかに人間発達の潜在力の形成・発達をみることを重視しながらも、資本主義社会では自動的に顕在化・現実化を呼び起こすものではないと指摘しています。資本主義社会の発展のなかで自由時間の拡大・労働時間の短縮が人間発達のためには重要だとも指摘します。そしてセンのケイパビリティやハーバーマスのコミュニケーションの論理を吸収しながら、マルクス主義の立場から組み立てなおし、人間発達の経済学の構築を試みた内容でした。2018/06/08
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