内容説明
マルクスの物質概念を、新たに獲得された科学的諸事実やヘーゲルの論理学わ手がかりにして、その認識論的側面を含めて精細に追究し、さらにレーニンの物質概念をより深めることによって、弁証法的唯物論と実践的唯物論との統一を志向する。
目次
第1章 マルクスとレーニンの物質概念
第2章 エンゲルスの運動論
第3章 現代の唯物論と連関の弁証法
第4章 「実践的唯物論」と物質概念
第5章 ヘーゲル論理学における「概念」と物質概念
第6章 生きることと働くこと―史的唯物論の背後にあるもの
第7章 人間的自由の創造と享受
補論(物質と宇宙―岩崎允胤氏の所説によせて;実践的唯物論と史的唯物論―広松渉氏の所説によせて;弁証法的矛盾と論理的矛盾)