内容説明
都市をはじめとする社会・経済空間の編成原理とその地理的不均等発展にかんする新しい理論体系を提示した、都市論の革新。
目次
第1章 資本主義のもとでの都市過程:分析の枠組み
第2章 資本主義的蓄積の地理学:マルクス主義理論の再構築にむけて
第3章 階級独占地代、金融資本、および都市革命
第4章 資本主義のもとでの地代
第5章 階級構造と居住分化の理論
第6章 資本主義の地理的不均等発展のなかで都市政治が占める位置
第7章 プランニングのイデオロギーのプランニング
第8章 資本のつくる都市空間
感想・レビュー
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いたま
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都市形成に関するマルクス主義的な理論的論考である。マルクスの地代論や恐慌論、資本蓄積の理論を参照しつつ、経済的・社会的構造としての都市がどのように機能・成立するのかを論じている。主観的な都市経験や景観に関する議論はないので注意されたい。資本主義がある程度の一般的需要を満たすと都市を形成する資本循環が生まれるといったような主張が行われている。資本蓄積の動きから現代的なグローバル都市の成立を説明などしているが、マルクス主義にしか捉えられない有用な思考と共に、特有の議論の粗さが少し目につく。2021/07/30
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