内容説明
柳条湖事件の謀略から日本敗戦まで、戦争指導の実態や戦局の展開を含め、戦争の全体像を明快に描くハンディーな通史。精細な人名・事項索引、参考文献一覧を付す。
目次
1 満州事変
2 華北分離
3 日中戦争
4 アジア太平洋戦争
おわりに 十五年戦争の加害・被害・責任
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Naoya Sugitani
2
戦争研究の決定版。2017/08/09
大沢千晶
1
内容は難しいけど、戦争のことが詳しくわかります。2013/11/14
walnutandcoffee
0
1931年の柳条湖事件から1945年(8月14日のポツダム宣言受諾)の終戦までを15年とし、その間に日本帝国政府内部でどのような職位にあり、どのような思想をもった人々によって一連の決定がなされていったのかを記述している。もちろん、日本を取り巻く国際情勢の変化にも言及されている。15年戦争の要因を、中国人によるナショナリズムの高まりにも関わらず、満州国権益に固執したことによると分析している。昭和天皇、日本帝国国民の戦争責任にも触れられていてとても良かった。2017/12/31
ギルティオブラブ
0
満州事変から敗戦まで。惜しむらくは8月15日以降の千島列島、大陸での戦闘が欠けている。意思決定の過程が詳しい。戦争の原因、経過、帰結を描く。意思決定の過程から天皇の戦争責任に言及するが、「15年戦争」は連続するという江口先生の認識からだと戦争「開始」の責任は少なくとも天皇にはないのかなと思う。戦争「拡大」の責任はともかく。とにもかくにも、満州にこだわり、アジアモンロー主義に固執した結果、ハルノート受諾よりも後退する結末となる。陸軍と海軍、宮中グループの対立。2025/03/09
ゴンガンヂン
0
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️2024/10/13