内容説明
諸価値が動揺するいま、人間の生の総体に目を凝らして、経済学を人間の物質的・精神的生活の仕方・様式の過去と現在と未来とを認識し見通す理論として思想として、新構築する。
目次
1 資本の創成(資本・土地所有・賃労働―「本源的蓄積」の理解によせて;貨幣の資本への転化―「論理=歴史」を超えて)
2 資本実義的生産=生活過程と未来社会(歴史変革と生活意識;資本関係と歴史変革;流通・労賃幻想と「階級としての労働者」;「資本主義時代の成果」としての「協業と共同占有」および社会的生産=生活過程の人間化と「個人的所有」)
3 近代的土地所有の歴史理論(ブルジョア的土地変革の理論;レーニンの「二つの道」理論とイギリス革命の土地変革;イギリスにおける農民層分解と地主制―吉岡昭彦著『イギリス地主制の研究』によせて;農業進化の「二つの道」といわゆる「各国資本主義の類型」―土地制度史学会報告によせて)