内容説明
第三世界の立場からみた今日の国際経済諸関係・発展途上国の諸問題とはなにか。国際金融不安など低成長下の先進資本主義諸国や多様化する社会主義諸国の現状を分析し、そのなかで発展途上国がどのような国際経済関係を樹立していくべきかを非同盟運動との関連で追究する。
目次
１ 先進資本主義諸国の国際経済関係（低成長下の世界経済；レーガノミックスの破綻；多国籍企業の進展；新植民地主義；国際金融不安；西欧資本主義の危機と経済統合；経済摩擦；東西貿易）
２ 発展途上諸国の国際経済関係（経済ナショナリズムとその限界；発展途上国の分化；ＮＩＣｓ論；累積債務問題；食糧危機；労働力移動；地域協力；ＡＡＬＡの社会主義）
３ 社会主義諸国の経済関係（多様化する社会主義世界；ソ連のペレストロイカ；コメコンの経済統合；東西産業協力；発展途上国諸国との経済関係）
４ 国際政治経済機構とその機能（国連諸機関の機能；ＵＮＣＴＡＤ〈国連貿易開発会議〉の役割；非同盟運動と７７ヵ国グループ；新国際経済秩序〈ＮＩＥＯ〉；軍縮と開発）
５ 世界経済の現状と展望（現代世界をどうとらえるか；社会主義の現状と問題点；資本主義世界体制の諸特徴；発展途上国の経済的困難と解決）
