内容説明
薬害なばせ起きるか。いまは亡きオッレ・ハンソン医師が、スモンなどの薬害を根絶するために、死の直前まで追究した多国籍製薬企業の実態。
目次
スモンが憎い
日本のスモン
予見できない悲劇だったのか?
オキシキノリン剤の治療上の価値
チバガイギーの弁明
なぜ日本だけに?
反対尋問
和解、判決
謝罪はなかった
日本以外のスモン
警鐘
ボイコット運動
世論に反応するチバガイギー
他社はどうか―サンド、スクイプ、ワイス社の例とって
学者・専門家との癒着
沸きあがる市民運動
われわれはなにも学ばなかったのか
密かな内部告発の声
エントベックスの売れ込み作戦
第三世界の貧しい患者を食い物にする企業戦略
死後1182人―非ステロイド抗炎症剤
ベストセラー戦略―薬はイメージで売れ込め
痛風治療剤アンツーラン―臨床試験自体の評価
トラサコール―もくろみ失敗?
かくれんぼ―スローKの不思議
「医師の決断を手助けしよう!」
医薬品植民地主義―第三世界と国籍製薬企業
ハンソンとチバガイギー(ミルトン・シルバーマン)