内容説明
核問題、バイオ問題など、困難な現代を生きるめの思想とはなにか。現代人は、なぜ学問をまなび、哲学と思想を習得しなければならないか。バイオ時代の人権運動を提唱する著者が、みずからの思想的立脚点を語り、働き学ぶ人びとに問いかける、熱気あふれる人生論。
目次
バイオ時代の“人生と思想”―予研移転反対運動の渦中で
学問のすすめ(哲学のすすめ;哲学をいかに学ぶか)
人生と思想(思想の論理と倫理;ドラマとしての思想;考え方のコペルニクス的転換)
人生をいかに生きるか(高校生のためのマルクス;飼われない人生を;人生と個人の責任―『ヒロシマわが罪と罰』によせて;“新しい知識人”の形成のために;原点としての高知;人生をいかに生きるか;人生になぜ学習・研究が必要か)
先人に学ぶ(戸坂潤に学ぶ;永田広志と『日本唯物論史』によせて;古在由重に学ぶ;堀江正規―知識人のなかの真の知識人;逸見重雄―ベトナム研究の先駆者;出隆―あまりにソクラテス的な;藤野渉―理性と民主主義の哲学者;矢川徳光―実践家にして思想家;粟田賢三―自主独立の先駆的思想家;井尻正二―新しい型の自然科学者にして哲学者)