内容説明
登校拒否、不定愁訴など保健室を訪れる病虚弱児をどのようにとらえるか、各地の養護教諭の先進的な実践をとおして、今日の学校教育のもつ歪み・弊害などを浮彫りにする。
目次
1 養護教諭の仕事と教育実践(養護教諭の仕事とは;養護教諭の仕事を教育実践としてとらえる)
2 子どもの実態から実践課題を(子どもの実態をつかむ;子どもの実態から取組みへ;子どもの実態把握のあり方と実践へのつなぎ)
3 保健室と養護教諭(保健室と養護教諭の源流;子どものいのちとからだを守り育てる;子どもの実像を紡ぎ織りなす)
4 保健室を教育の場に(保健室をからだの教室に;保健室で子どもを受けとめる;救急養護とからだの指導;ひよわな自我とたたかうA子を励まして;登校拒否を闘いぬいたM子)
5 養護教諭の実践と子ども把握(子どもの名前を呼ぶこと、それが“子どもをとらえる”出発点;大人の目だけで見ていては“子どもの宇宙”はとらえられない;子どもの行動の背後にはかならずその子がそうせざるをえなかった“根拠”がある)