内容説明
米国立公文書館で発見された新資料「徳川義親日記」にもとづいて、〈熊狩りの殿様〉〈虎狩りの殿様〉の異名を持つ侯爵(旧尾張侯)の多彩な活動の軌跡を復元する。近代天皇制国家における華族の社会的位置と機能、さらに侵略戦争遂行のなかでの役割を解明。
目次
1 最後の殿様(尾張の殿様;多彩な行動の足跡)
2 「華族は皆かうして没落してゆく」(理財の殿様;華族の「御意見番」)
3 クーデターから南進へ(三月事件とのかかわり;とりまく国家主義者たち;国家改造運動の推進;南方関与)
4 シンガポールへの道(日中全面戦争のなかで;日中戦争下の政治工作;「大東亜戦争」の勃発)
5 「昭南島」の日々(第25軍軍政顧問;昭南博物館長;「大東亜共栄圏」の夢と現実)
6 「又、元の学究に戻るのみ」(徹底抗戦;敗戦直後)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋津
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1983年にアメリカ国立公文書館で発見された徳川義親の日記に基づき彼と戦時下日本の彼の関わりについて紹介されています。御三家の一つで侯爵家でもある尾張徳川家の当主であり、皇室にも近いという「社会的権威の高さ」を持つ一方で、ブレーン不在による「政治力の弱さ」から、シンガポール軍政顧問などの要職に就き、政治的な発言も多々しているにも関わらず、彼の言動が政策等に反映されなかったという指摘が彼の立場を語っているように感じました。中国戦線などの記述はちょっと本書の本筋から逸れているかなーとも。2017/07/02
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