感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takashi1982
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著者は現・イギリス労働党 党首の父君にして著名なマルクス主義政治学者/マルクスの思想ではなく「マルクス主義」の文脈においては、革命が達成されると「政治」は消滅する。その為「マルクス主義政治学」は存在し得ない、というのが「一般的な理解」である。しかし、そうした「一般的な理解」は実際のところ、マルクスよりもレーニンの発想であるようだ。マルクス自身にはもっと政治への構想を持っていたとも読み込むことが出来る。マルクス、レーニン、ルクセンブルクなどの著作を引きながら彼らの「政治観」を正面から考察したものといえる。2010/12/10