内容説明
グローバル化・新自由主義路線のなかで、より深刻さを増した地域間格差と地方の荒廃。地方分権、道州制議論などの陥穽を問い、安心して暮らせる生活圏域の可能性を探る。
目次
特集 地域再生のリアリズム(地域社会の衰退と再生をめぐる対抗;内発的発展論再考―国家的なものの意義について ほか)
思想のフロンティア(アメリカのフェミニズム理論―ナンシー・フレイザーを中心に;偶然の出会いについて―スピノザの政治的存在論にふれて)
レヴュー・エッセイ(生活体験としての「うつ」、病としての「うつ」;“アドルノ”の今―二つの伝記を中心に ほか)
研究論文(戦時下知識人家庭の「家内文化」―思想がうまれるとき;マルクスの「哲学」批判と「新しい唯物論」―『経済学哲学草稿』と『ドイツ・イデオロギー』の「哲学」批判の差異をめぐって ほか)