内容説明
文化相対主義と自民族中心主義が抱える難問に向きあい、心理学や歴史学など隣接学問との対話から人類学を彫琢。混迷を深める現代世界を読み解く方途を示す。
目次
第1章 いかにして人類学者になったか―ある勉学の道のり
第2章 道徳的行為としての思考―新興国での人類学フィールドワークの倫理的側面
第3章 反・反相対主義
第4章 多様性の効用
第5章 人類学事情
第6章 奇妙な距離のおき方―チャールズ・テイラーと自然科学
第7章 トーマス・クーンの遺産―時代にふさわしいテキスト
第8章 運命の危機―経験、意味、アイデンティティ、権力としての宗教
第9章 アンバランスな行為―ジェローム・ブルーナーの文化心理学
第10章 文化、心、脳/脳、心、文化
第11章 断片化した世界―世紀末の文化と政治
著者等紹介
ギアツ,クリフォード[ギアツ,クリフォード][Geertz,Clifford]
1926~2006。アメリカの人類学者。1950年代のインドネシア、60年代のモロッコで調査をおこない、解釈人類学を提唱した。その実地研究は当該地域の地域研究のレベル向上に多大な貢献をし、またその文化理解をめぐる理論は戦後の人類学の展開に大きな影響を与えた
鏡味治也[カガミハルヤ]
1954~。金沢大学文学部教授。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退、博士(学術)。インドネシアの文化人類学研究に従事
中林伸浩[ナカバヤシノブヒロ]
1941~。桐蔭横浜大学教授、金沢大学名誉教授。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学、博士(人間科学)。東アフリカの文化人類学研究に従事
西本陽一[ニシモトヨウイチ]
1965~。金沢大学文学部准教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学、文学修士。タイの文化人類学研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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