出版社内容情報
戦後日本におけるスポーツ政策、地域社会・国民統合機能など、豊富な資料をもとに国体の全体像を描き出す。
内容説明
天皇・皇族の列席や「日の丸」「君が代」に象徴される国民統合機能、県民を巻き込む地域社会統合機能、また競技施設や道路建設などの開発主義的な役割…。その多様な性格を戦後日本におけるスポーツ政策の展開とともに描き出す。
目次
第1部 国民体育大会の歴史的変遷と機能の変容(民族再建・戦後復興と国体;国体の形成と確立期;国体に対する反発と抵抗期;国体の衰弱期・虚構期)
第2部 国民体育大会のメカニズムと政治性(「県の祭り」にすぎない国民体育大会;国民体育大会運営の仕組みと弊害;国民体育大会の政治性)
第3部 国民体育大会の実態と虚構(国体の原型=第一〇回神奈川国民体育大会;国体の完成=第二〇回岐阜国民体育大会;沖縄海邦国体の政治性と仕組み)
著者等紹介
権学俊[クオンハクジュン]
1972年、韓国忠州市生まれ。韓国世明大学校日語日文学科卒業。横浜市立大学大学院国際文化研究科修士・博士課程修了。学術博士。現代日本社会論専攻。横浜市立大学国際文化学部共同研究員を経て、韓国世明大学校、大田大学校、大元科学大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。