内容説明
利用者増加の一方で、保護費削減を推し進めようとする国。その現状をえぐりだし、改革の手がかりをさぐる。最後のセーフティネット=生活保護を必要とするすべての人に。
目次
第1章 餓死者が続出―生活保護「適正化」の現実(北九州市ではいま;なぜ、そうなのか―北九州市の生活保護行政 ほか)
第2章 時代を開いた生活保護裁判(闘いの幕開け―秋田・加藤訴訟;ホームレスへの差別・権利侵害も正す―京都・柳園訴訟 ほか)
第3章 すべての人に「人間に値する生活を」―ナショナルミニマムとしての生活保護(ナショナルミニマムとは;ナショナルミニマムのいま ほか)
第4章 生活保護をめぐる政策動向と改革の課題(生活困難の増大と社会保障制度;生活保護の動向と求められている役割―生活保護はまさに「出番」 ほか)
第5章 憲法のめざす社会と人間像―憲法一三条および二五条の現代的意義(人間としての尊厳を守る生活保護制度;憲法が求める基本的人権の保障とは何か ほか)
著者等紹介
竹下義樹[タケシタヨシキ]
1951年生まれ、弁護士
吉永純[ヨシナガアツシ]
1955年生まれ、花園大学社会福祉学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Takao
4
2006年9月25日発行(初版)。加藤訴訟、中嶋訴訟など、部分的には何度も繰り返し読んだが、全体を読み通したのは初めて。購入から10年以上経ってしまった。『健康で文化的な最低限度の生活』が漫画になり、ドラマ化される時代だが、本書出版後も、生活保護に対する様々なバッシングがあり、人間としての尊厳を奪うような事態が後をたたない。全ての人の尊厳が守られ、平和で豊かな生活が送れるような社会の実現を、残りの人生において求めていきたい。ただ、「セーフティネット」という言葉が安易に使われているようで気になった。2018/08/31
kinoko
0
3.5点 この本が書かれた頃と比べると今はだいぶ変わってるよう。権利として認識されてきたのでは。2011/06/05
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