目次
第１章 百人一首とは
第２章 「用捨は心にあり」
第３章 和歌の世界の言葉遊び
第４章 百人一首は『歌織物』―その成り立ち
第５章 『歌織物』復元の異常な困難
第６章 『歌織物』に景色が浮かび出る
第７章 水無瀬離宮の紙上発掘
第８章 なぜ定家は『歌織物』をつくったか
第９章 織りこまれた三大物語
著者等紹介
林直道［ハヤシナオミチ］
１９２３年、大阪市に生まれる。１９４６年、大阪商科大学を卒業。大阪市立大学教授をへて、現在、大阪市立大学名誉教授、関西勤労者教育協会副会長、経済学博士
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感想・レビュー
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みにみに
6
百人一首に選ばれてる歌がなぜ各歌人の傑作ではないのか、という疑問や、似た言葉が多く選ばれてる（だからカルタ取りではまちがえやすくて面白い）のか、という疑問を解き明かしてくれる大胆な仮説。百人一首は歌織物。2016/01/30
鬼山とんぼ
2
贈答品で頂いた京都の煎餅屋小倉山荘のしおりに、百人一首は単に名歌を百集めたものではなく、実は大歌人藤原定家が行った縦横各１０枚の隣同士が上下左右、必ず同じ語が含まれるように並べた、「歌織物」という名の大型のパズルだったことが紹介されていた。そうであったか、という思いで図書館に直行した。納得である。これにより秀歌とは思えない歌が少なからず含まれる理由が完全に解明された。著者は経済学者だが、この謎を解明した先学の功績が広く知られないことを惜しみ、改めて解説書をものしたのであった。もっと多くの人が知るべきだ。2019/08/20
kinaba
2
☆☆☆ どこまで信憑性があるのか自分の知識では判断がつきかねるのが正直なところなのですが、しかし、このアイデア、明確だし面白いし、なにより絵的に非常に美しい。見事見事。
UK
1
百人一首にこんなウラ話があったなんて知らなかった。勉強になった。2012/05/29
