内容説明
子どもの表現をもとに、子どもの現実、ありのままから出発して、自然な学びをつくりだす教育のこころみ。「学級崩壊」がいわれるなか、本書に登場する教師たちは、新たな号令をかけ直すことで学級秩序を立て直すのではなく、一人ひとりの子どもの内面と向かい合い、彼らが何を考え、何をしたがっているのかを、子どもの側からとらえ直そうとして、模索し果敢に実践する。
目次
序章 現代の危機と子どもの身体とことばのゆくえ
第1章 子どもが学び始めるとき
第2章 はじめの一歩はアルバム作りから
第3章 アルバムが作られる教室
第4章 子どもの「納得」がひらく学びの世界―子どもの作った学習材ですすめた「きつねの窓」の学習
第5章 子どもが学習の主体となるために―「江戸時代の箱」を作る
第6章 手仕事とコミュニケーション
第7章 文化が育つ・共同体が育つ―好きな子が集まって開くミニコンサート
第8章 実践記録から―私の読み方
第9章 美術教育に寄せて―フレネ子ども美術館のファッサードについて