出版社内容情報
高校卒業と共に政略結婚が決まっている心。
そんな結婚など「死」と同様。
「死後」の癒しのために
彼女はあらゆる百合を妄想し
スケッチブックに記していく。
心の「死んだような瞳」に魅かれる後輩や、
心の婚約者の事を愛している(男の)先生など、
個性的な人々が集まる中、
心の事を愛しく思う雨海は
なんとか力になろうとするのだが…。
雨海の本音を知り少し前向きになった心だったが
花籠との結婚という現実は着実に近づいていた。
周りからの「善意」の祝福を拒否できないまま
時間だけが過ぎていく。
一方、婚約者でもある花籠にも
何か複雑な事情があるようでーー。
道行く二人の女性を百合カップルについて妄想する前編と
その二人の本当の関係を見せる後編の2部構成。
「百合」というフィルターを通しながら
社会にある不公平と戦う「女」の物語でもあります。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あやさと(彩里)
2
尊重(後編)が重い。話前に警告がある所に誠実さを感じる。 前編の熊は総矢かな。過去の彼が語る彼女ほど心の綺麗な人はいないという回想の地面の絵にかぶる。 年齢差15として5歳と20歳。大きなものに見えてもと言うのはある。この話が尊重と名付けられた話の中にある意味が気になる。 3,4巻を通じて雲雀のキャラが一気に明かされて深みが増した。この子も良い子ですね。出会の頃の態度の意味がわかってくる。2023/01/04
クロユリ
2
変則的な百合ストーリーを楽しみながら油断しているとぶっすり刺されるブラックありの百合オムニバスストーリー第4巻!ついに心さんの許婚・花籠さんにもスポットライトが?今巻も心さんが道行く百合に思いを馳せながらも本筋も着々と進み、心さんと雨海さん、花籠さん、先生、それぞれの結末がどうなるのか目が離せません!ただやっぱりこの作品の見どころでもあるのですが油断していると心をえぐるような毒をぶち込まれるのでそこは変わらず注意です笑2022/11/15
dendoh
1
14話、初読時はスルーしてたけど、ポリアモリーの話だったのか。雲雀母が家族外に恋人いるという話を踏まえて、スーパー銭湯でのポリアモリー百合の妄想が展開されたのか。2023/10/20
東晃
1
「尊重」の後編、一撃が重いよ一撃が。前編のネタ振りが丁寧すぎる 星三つ2022/11/28
森田
0
電子2024/01/05