感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Reticle
6
女子高に通う駒鳥心はある日,一年後の卒業と共に政略結婚するよう命じられる。そのとき彼女は,街で見かけた百合カップルの物語を描き残し,結婚後の癒しとすることに希望を見出す。人の幸福がどうしようもなく弄ばれるとき,それに流されるか,不可侵な心の領域を固めて踏みとどまるか。彼女の選択は,古代の奴隷の哲学者が誰にも支配されない内的意志の絶対的自由を希求した教えと重なる。空想の百合と現実を残酷なまでに対照的に描き出すポップな作画と「えすぽわーる」(希望)のタイトルに込められた思索は意外に深く,普遍的な共感を呼ぶ。2024/07/20
エピキュリアン
6
残酷な現実へ抗うために各々の思惑が交錯したり百合妄想をする主軸となる主人公パートに、その百合妄想で描かれた女性同士の“実際”の関係性が描かれるパートが並行する、前後編からなる物語構成。それら2つのパートが上手く絡み合いながら話が進んでいくのが非常に巧く、面白いです。 主要人物のひとり、雨海の自己中心的な暴力性が非常に好きで、彼女は本当に駒鳥しか見ておらず、また駒鳥に救いを求め、そのために駒鳥を救おうとするさまは、彼女が最も主人公として話を動かしており、今後の展開のカギを握るであろうと楽しみにしています。2019/07/15
ささやか@ケチャップマン
5
「自分と他人の幸せの区別ができない人や」「若い人間が自由になることを自分の人生が否定されることだと勘違いしている老害のために」「なんで私達が傷つかなきゃいけないんだろう」このセリフは間違いなく白眉。前半で二人の女性の百合関係を妄想して、後半で現実を種明かしするよう変化球的構成なマンガ。ただ、作品の本質は前に抜き出したセリフにあるとおり、力なき者による現実に対する決死の抵抗といった点にあるように思われる。あと、地味に札幌が舞台なのポイント高いです。2019/09/23
コリエル
4
美少女駒鳥さんからの『高校卒業と同時に私は死ぬ』という告白から始まる百合妄想ストーリー。資産家からの援助のカタに金持ちの嫁として売られる自分のために、それまでに幸せな百合の夢で自分を埋め尽くして魂の強度を高めようとする彼女と、それに協力する雨海さん(百合)を中心に進む百合オムニバス。前編で妄想し、後編でその実際が語られる構成なのも面白いし、縦軸としては百合に身を浸しながらもやがて来る死を待つ駒鳥と雨海の物語も進行し、そっちも気になる。2026/06/28
なか
4
キラキラかわいい絵柄と中身にギャップのある百合。くせ強めな女の子たちかわいいです2021/05/09
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