出版社内容情報
身を捧げたからと許される過去などないのにな――[カガステル]の囮になった軍人の消えない思い。フランスでも人気の名作!
E-05でもうすぐ20年祭が開催される。そんな時に05の西部で砂地の中を這う[カガステル]が目撃された。
東方連合軍のカシムたちはそのカガステルを駆除すべくキドウ達駆除屋の協力の元、囮作戦を計画。
カシムは自らその囮役に名乗り出た。5年前の、西ゲートを街ごと焼き払った件がカシムの胸を掠める。
カガステルの被害を最小限に食い止めるにはそれしか方法がなかったと分かっていても、後悔の念は消えない…
【著者紹介】
別名義にて『週刊少年サンデー超』(小学館)にてデビュー、連載。週刊連載マンガのアシスタント、読み切り掲載など経て『デザートライオット(全3巻)』(幻冬舎コミックス)を刊行。後に、WEBマンガ『虫籠のカガステル』(橋本チキン名義)が大人気・話題となり、フランスで発売し重版も。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サクジツ
6
キドウの過去の話がメインの3巻。父と慕ったラザロを殺した彼はまだ幼く、大きなものを背負ってしまったけどカーラが心の支えになってくれたんだろうな。カシムもいい人だったから残念です。2016/10/03
北白川にゃんこ
4
まあ哀しき過去…2024/06/10
かなっち
3
主人公の過去が明らかになった第3巻です。なかなか壮絶でしたが、それよりも胸が苦しくなったのがカシムの発症です。イイ人だったのに…これは駆除する人に対して、人間不信になるのも納得できるってものです。殺すよりも、治療薬を誰か!早く!!2021/10/21
ただの猫好き
2
おすすめ度6。主人公の過去編。師匠ポジがこの作品で一番好き。一つ確固たる柱をもって生きてましたし2022/10/23
ちゃか
2
これまで軍人として懸命に戦ってきたカシムの辿り着く結末がアレなのかと思うと……ハディの慟哭が痛い。そして、キドウの過去もここで明らかに。WEB版から読んでますが、キドウの過去編は結構好きなエピソードです。この世界の残酷さと過酷さが上手くまとまってる感じが特に。「極東」。その先に人類がいない、生存権の果て。そこで駆除屋であったという事。2016/02/21