出版社内容情報
星雲賞候補にあがった著者が贈る王道SFコミック!
「鏡の門」というビジョンを媒介にして、自分の想像したものをなんでも一つだけ現実にしてしまうことができる能力を持つ少女が、捕らわれていた研究所から逃げ出した。追っ手から逃げる少女が出会った人物は――『ぼくらのよあけ』で2012星雲賞候補になったSFコミックの旗手。1巻は発売と同時に重版がかかるなど、その評価は高い。満を持して刊行する大人気作品の第二弾!!
【著者紹介】
千葉県船橋市出身。2005年「トラベラー」にて「アフタヌーン四季賞」四季大賞を受賞しデビュー。2008年『月刊アフタヌーン』(講談社)において『ハックス!』を連載。2012年『ぼくらのよあけ』が2012星雲賞候補に選出される。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あん
46
アリスの夢やサナの正体の謎が解けてきて、やっと頭の中の整理がついてきました。 どんな局面でもブレない、曲がったことが大嫌いな蔵六さんがいいですね!2014/07/14
まろんぱぱ♪
38
ミニーC・タチバナがなんか良い、紗名に向ける厳しい表情と夫の腕をいつくしむ表情に哀しさを感じる。紗名の決意に向ける蔵六の想いが泣かせます。まだまだ、謎だらけ、未来からの紗名?は何を伝えたいのか?まだ、まだ、感想は書きづらい。2017/02/13
oldman獺祭魚翁
32
特殊な能力を持った少女紗名と頑固な一徹者の蔵六のお話。紗名が組織に拉致されると共に、アリス達の力についてそして紗名の過去が明かされていく。何が起きても平然と自己を貫く蔵六。思いもかけないアリスの存在が1巻でのフラッシュバックシーンの謎が解けていく。言葉だけでは解りにくい抽象的な部分がコミックゆえ理解しやすい。絵は多少粗っぽいが、ストーリーで読ませる作品かな? 確かにSFとしても面白い。続巻を読もうと思う。2016/11/20
はつばあば
25
頭の中がこんがらがっておりますが、人として蔵六の愛情ある言葉にサラの想いが胸にしみる。私達は幾つになっても未熟だからこそ進歩しているのだと思う。次の巻も気になりますが、字が細かいのでこの巻までで終了させて頂きます。2015/04/23
すい
19
意識無意識問わず、発症時に考えていたことが異能力として宿る“アリス”とその“研究所”は、空間を歪める程の能力を持つ“赤の女王”であるさなの確保に動いた。 面白かった。ミニーCの『理屈を無視する異能なら、いずれ死んだ夫を生き返らせることが出来るかもしれない』という気持ちも切実なだけに辛いが、「冗談じゃねぇぞ、おれは曲がったことが大っ嫌いなんだ」の言葉が格好良すぎる。さなが人間ではないと分かったあとの会話もボロボロ泣いてしまった。ミニーCとの船上戦もかっこよかった。とにかく続きも楽しみ。2017/05/29