感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ume
3
百合は魂だな。2022/06/26
半熟タマゴ＠コミック
3
再読。同級生の秘密を知ったことで始まる関係。夏樹は次第に氷川へのドロドロした感情を募らせていく。でも、氷川が夏樹のことを本当はどう思っていたのかわからないまま終わったので、ちょっとでもいいから知りたかったですね。2022/06/19
クライン
3
ぶつかった拍子に拾ったノート。そこには同級生の氷川が書き連ねた、官能が零れ落ちんばかりのストーリィ。そんな彼女の世界に惹かれた夏樹は、続きを読ませないとバラすと脅し、そうして二人の世界は始まってゆく。でもその自らを魅了して止まない物語が｢誰か｣を想って書かれたことに気付いた夏樹は、自分の仕掛けた罠に囚われていく。いつもより少し深めの、そして静かで重い感情の流れが読み取れます。夏樹の放った告白に氷川は言葉では答えなかったけれど、微かな笑みと手渡されるノートが二人の世界を形作ったのだと思いたい。2013/08/01
オトトギ
3
脅迫から始まる恋愛模様。なかなか、新しい。愛情嫉妬入り混じった夏樹の歪んだ恋心が良い。甘く苦く、どこか非現実的な、痛々しい青春。これこそ袴田めらの真骨頂だと思う。個人的に「最後の制服」と並ぶくらい好きです。こういう感じのやつをどんどん描いていって欲しいなと、切に願うのです。2012/02/01
KOU
3
めら先生の新境地を見ました。女の子同士とは言っても煌びやかではなく、まるで曇り空のような一冊。時折挟まれる氷川さんの小説の描写が艶やかで素敵。このまま終わるのも想像の余地があって良いですが、二人の話をもっと読んでみたいと思いました。2012/01/16
