出版社内容情報
神の光にうたれ、キリスト教の迫害者から殉教者へと変わった、使徒パウロの壮烈な奇跡のドラマが鮮やかによみがえる。
内容説明
イエスの教えはいかにローマ世界に広められたか。世界的ベストセラー・シリーズイエスの使徒パウロの壮烈な奇跡のドラマ。「使徒言行録」「パウロの手紙」を小説でわかりやすく読みとける。
著者等紹介
ワンゲリン,ウォルター[ワンゲリン,ウォルター] [Wangerin,Walter]
神学者、文学者、物語作家。これまでに子供むけの本、詩、短編小説、神学の本などを手がけ、その数は20冊以上にのぼる。初めての小説『The Book of the Dun Cow』は全米図書賞を受賞し、ニューヨークタイムズのブック・オブ・ザ・イヤーにも選ばれている
仲村明子[ナカムラアキコ]
東洋英和女学院短期大学英文科卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shimashimaon
8
複数の主人公が入れ替わり立ち替わり一人称で語る物語。ファリサイ派パウロの舌鋒鋭さが序盤の見所です。セネカも登場します。キリスト教徒にとって敵であるローマ帝国の、次代の皇帝の養育係として。セネカの兄であるガリオンがアカイア総督として、ユダヤ人に訴えられたパウロの裁判に臨む場面は終盤の見所です。キリスト教徒はユダヤ人と闘っていた。それを大いなるローマが冷静に裁くシーンに快哉を叫びたい。新約聖書を読んでもピンとこなかったのですが、このキリスト教の開祖は強い。愛されていると信じることが、人を強くするのですね。2022/12/16
Yuko Furuichi
1
ドキドキハラハラの展開で、早く続きが読みたいのに、下巻は文庫化がまだ!待ち遠しいです。2017/07/10