出版社内容情報
「列伝」を中心に、歴史の傍流を生きた鮮烈な個性を見る！ 遊侠の徒、刺客、食客、素封家…そして歴史に翻弄される女たち遊侠の徒、刺客、策士、酷吏、悪女、大奥の女、利殖家、素封家など、その強烈な個性により歴史の傍役として根底を形作った人々を、多彩なエピソードで紹介する。従来紹介されることの少なかった「遊侠列伝」「刺客列伝」「循吏列伝」「滑稽列伝」「貨殖列伝」「外戚世家」などを中心として訳出。〈躍動する歴史を通じて語られる人間学〉の真髄が凝縮された一巻。
司馬遷［シバセン］
村山孚［ムラヤママコト］
竹内良雄［タケウチヨシオ］
目次
１ 侠の精神（「遊侠の徒」の役割；窮鳥、懐に入れば…―朱家 ほか）
２ 中流の砥柱（好物だからこそもらわない―公儀休；犯人は父だった―石奢 ほか）
３ 人間のきずな（管鮑の交わり―管仲と鮑叔；長鋏よ帰らんか―孟嘗君と馮驩 ほか）
４ 女人群像（夫婦のきずな；娘、妻、母、乳母 ほか）
５ 心か物か（己れの心に殉じた兄弟―伯夷、叔斉；衣食たりてこそ ほか）
