内容説明
秘密結社イルミナティっていったい何だ?その誕生から壊滅、“発展”まで徹底解明。歴史上確かに存在した“現実”のイルミナティは、どのように憶測や伝説が加わって“虚構”の存在へと変化したのか。現代でもなお根強く残る都市伝説「秘密結社が世界支配を目指している」という陰謀のカラクリも分かってきます。かつてなかった決定的イルミナティ論です。
目次
序章 秘密結社イルミナティが分かれば、陰謀論のカラクリが見えてくる!
第1章 現実に存在したイルミナティ、「バイエルン啓明結社」の謎を探る
第2章 フランス革命の“黒幕捜し”から陰謀論が誕生した!
第3章 イルミナティの背景には儀礼と伝説がいっぱい!
第4章 ローマ・カトリック教会が恐れた“啓明”とルシファー
第5章 “現実の”イルミナティから“虚構の”イルミナティへ
第6章 大衆化した陰謀論―UFO、『ダ・ヴィンチ・コード』、地下帝国…
終章 “新しいものを嫌う”陰謀論の起源と展望
著者等紹介
有澤玲[アリサワレイ]
著述家、翻訳家。1962年生。学習院大学文学部英米文学科卒業。秘密結社論、日本語表記法、109系ファッション、管絃楽法、動物分類学など、幅広い分野で執筆活動を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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臓物ちゃん
3
著者が地元の図書館に寄贈したら「ざッけンじゃねェーッ!こんなあやしい表紙のトンデモ本なんか置けるか!」と追い返されたという話が、と学会の本で紹介されていたので存在だけ知っていた本をようやく入手。図書館ざッけンじゃねェーッ!こんな真面目ないい本を置かないで何を置くっていうんだ!陰謀論では解らない秘密結社の詳細なあれこれを、極めて真剣に説明してくれるオカルトマニア必読の一冊。2015/02/02
himehikage
3
陰謀論者にしてみたら、このタイトルと内容のギャップこそが、陰謀を隠すための陰謀だと言うのかも? 翻訳ミステリー小説好きには、基礎知識として知っておいて損はない内容でした。2012/09/16
440
0
出版社レーベルといいタイトルといいどんな怪電波が飛び出すかと思ったら実在のバイエルン啓明社やフリーメイソンの情報や陰謀論の元ネタと思える文書を丁寧に解説しており意外にも良書であった。2016/08/30
恵
0
陰謀論についての解説は、これくらいのノリがいい。逆に陰謀について掘り下げられると、本当なのかと思ってしまうかも?(笑)2010/08/01