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内容説明
商業国家オルヴィエートの国家元首の娘エレオノーラ。彼女は、さまざまな妨害に遭いながらも、兄ジェラルドとの再会をはたすべく、ボスポラスに着いた。しかしその頃、彼は客員提督として、ボスポラス軍の総旗艦に乗り込み、“ローレンシア条約機構”軍との戦いにのぞむべく、エレファンティナ星域へ向かっていた。その場所は、正体不明の謎の女アドリアナ・セルベッジアにより教えられた恐るべき陰謀―宙峡の崩壊が進行中であった。書き下ろし人気スペースオペラ・シリーズ第5弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
5
現時点で不平等がはびこっており、かつ、それが崩れたとしても、次に来るものが平等であるという保証はない。敗者が勝者になり、そして勝者が歯医者へと姿を変えることはあっても、それによって誰もがしあわせになれる社会が到来するわけではない。勝者になる人間はそれほど甘い存在ではないため、結局底辺をさまよう人が出てきてしまう。2016/04/24
kuma-kichi
2
んー、なんとなく先が読めるような。 ニュータイプとか(笑)。2018/04/26
二分五厘
0
2003.10.2
Humbaba
0
禁断の技術は、使い方を誤れば世界を滅ぼす。そして、それを求めるたちは存在していた。兄に会うよりも、宙峡を崩壊させないようにすることの方が優先されることであるため、なんとかそこにたどり着こうとする。しかし、そのためには様々な犠牲が必要であった。2010/04/02
永山祐介
0
そういえばふと、このお話って、主人公と言える二人、エレオノーラとジェラルドを、ともに他者から描いてるってのは特徴的な気がした。ジェラルドについては基本的にアルフォンソ視点で描いて、エレオノーラに関してはベアトリーチェ視点で描いてるんですよね。視点となるべき二人が、どちらもその主人に対して従順かつあまり疑問を挟まない(主人の行いは正しい)感じなので、エレオノーラもジェラルドもきっと内面色々考えてるんだろうけど、それが隠されるんですよね。なんか面白いな、と。2003/04/02