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内容説明
「大変!地球儀が何もしないのに回ってる」現在の地球上の大陸の地形とは異なる、不思議な自転する地球儀―それは、もと週刊誌の編集者だった白川周一郎が、雨宿りに入った骨董屋で偶然に購入し、中学生の姪・多夢にプレゼントしたものだった。日本有数の大企業「シグマ・グループ」の社長の妹・倉橋楓子は、あらゆる手段を使ってでも、周一郎たちから地球儀を奪おうと、画策をはじめる。それに隠された重大な秘密とは、いったい何なのか?田中芳樹が贈る壮大な冒険ファンタジーの開幕。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年10月22日、熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年在学中に「緑の草原に…」で、幻影城新人賞受賞。1988年「銀河英雄伝説」にて第19回星雲賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
5
従来の田中作品とは違い、主人公は一風変わっているけれども、基本的には凡人である。また相棒の少女もまた然り。これが『銀英伝』や『創竜伝』などの他作品、特にシリーズ物と一線を画す設定で、何とも足元がふらついた感じのする感じを漂わせつつ、物語が進む。文章やストーリー展開など全盛期の田中そのものであるのだが、地球儀が誘う向こうの世界など作者自身も手探り状態で刊行した感があり、今後どうなっていくのかが非常に不安である。『KLAN』のように他作家に執筆させて原作者としての立場をとるなら見限るよ、俺は。2009/06/30
Humbaba
2
この世界と異世界とをつなぐゲートとなる地球儀.そうと走らずにそれを手にするために彼が支払った対価は,わずか2万円であった.しかし,それを支払ってしまったからこそ,彼らは災厄を引き寄せてしまうこととなった.2010/11/01
ほんのうさぎ
1
面白かった。
もだんたいむす
1
イラストレーターが好きなので購入。中々面白い。2013/10/17
Humbaba
0
急に自分に良い話が来ると言うのは、常識的に考えればおかしなことである。それが事実であれば幸福であるが、乗っかってみて実は裏があったとすれば、その先に待つのは身の破滅でしかない。良い話であればある程一度立ち止まって本当に裏がないかを調べることが実を守ることに繋がる。2016/03/20