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内容説明
決着の時が近づいているのか―。数々の陰謀を企ててきたルビンスキーは捕らえられ、皇妃ヒルダと胎内の皇子を狙った地球教団の地下組織は、新帝都フェザーンから一掃されたかに見えた。そしてついにシヴァ星域において、ユリアン・ミンツを首将とするイゼルローン軍と、皇帝ラインハルト自らが率いる帝国軍との間で戦端がひらかれる。激烈な戦闘の後に生じた奇妙な膠着状態のなかで、ユリアンは若き覇王ラインハルトが病に倒れたことを知る…。不朽の大河ロマン「銀河英雄伝説」正伝、ここに完結。
著者等紹介
田中芳樹[タナカヨシキ]
1952年10月22日、熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年在学中に「緑の草原に…」で、幻影城新人賞受賞。1988年「銀河英雄伝説」にて第19回星雲賞受賞。「創竜伝」「アルスラーン戦記」など、多くの人気シリーズがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
浮草
7
巨人が身罷り、帝国は維持、共和主義は再建へ。まさに伝説が終わった。約35年前に書かれた本書だが、「たったひとりの人間に、無制限の権力を与えることがいかに危険であるか、市民の権利より国家の権威が優先される政治体制がどれほど多くの人を不幸にするか」の言葉をウクライナ侵攻を見てしみじみと噛みしめる。2022/03/01
london3
4
巨星落つ。まさに銀河の英雄だった。人間のエネルギーには限りがあるのか。短い間の輝き。せつない。本当に偉大なストーリーだった。アレックスの今後も、いつの日か読んでみたいけど、ないほうがいいんだろうね。2011/01/22
どん
3
落日篇というサブタイトルがしっくりきます。死してなお輝きを失わないキャラクター達に出会えて幸せです。静かな涙がこぼれました。2013/04/02
ガルシア
2
ついに正伝が終わった。予想以上に静かなラストだった。2023/04/06
k16
2
20121208読了。 堂々の完結。 ということで多くの人たちが退場することに。 そんな中でも柊館炎上でのケスラーの話なんかよかった。 ルビンスキーと地球教の扱いだけが少し残念。2012/12/08