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内容説明
長期間にわたる戦争は、じわじわと同盟の秩序を蝕み、政府の腐敗を生んでいた。ひさしぶりに首都ハイネセンに戻ったヤンは、宇宙艦隊司令長官ビュコックに、クーデターが発生する可能性が高いことを告げた。ヤンの目は、その背後に帝国軍元帥ラインハルトの謀略を見ていたのだ。危惧はあたった。各地で起きた武装蜂起。救国軍事会議を名乗るクーデター側の放送に現れたのは、ヤンが信頼をよせる副官フレデリカの父、ドワイト・グリーンヒル大将であった。クーデター鎮圧の任をうけたヤンの作戦とは―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
羊山羊
13
なんでこのシリーズこんなに読みやすいんやろう、と首をひねりながら読まされる圧倒的筆致。貴族たちのクーデターの鎮圧にヤンが否応なく巻き込まれてゆく。その激闘の中で、疾風ウォルフが徐々に頭角を現してくる。前半から醸成される不穏、そこから後半に向けて加熱する激闘の華々しさに目を奪われる1冊でした。2021/11/28
いいちゃん
13
何十年ぶりかの再読。血なまぐさい場面にもかかわらず、飄々とした会話を交わし乗り切ろうとするロイエンタールとミッタマイヤーが良い。2016/08/20
k16
10
20120307読了。 面白いと思う。 救国軍事会議・・・クーデター起こす意義がいまひとつではあるが。 ラインハルトがリンチに指示した内容のくだりが下巻であるのかなぁ。2012/03/07
浮草
8
帝国の抑圧に対抗する同盟軍が自由を訴える市民を武力弾圧。正義を正当化するのに武力を使うのは不正義。2022/01/22
黒猫
8
図書館本。1つの戦が終わるとまた次の戦へ繋がる。今回は相手を崩す為の裏での働きが表立っていた。策略、暗殺……それらは国の平和の為というのは表向き。裏では自分達の地位・身の保証の為。憎悪や嫉妬がドス黒く渦巻いている。そんな中起きた内戦・クーデター。今までは戦艦での闘いが主だったので、オフレッサーとの闘いは残酷。ロイエンタールとミッカーマイヤーの気持ちがよく分かる。それに扉絵もこの2人だよな。良い感じだった。2016/05/01