出版社内容情報
定年退職を目前にして長き単身赴任生活から
家族の住む家に帰った小宮山元。
知らぬ間に義母が同居し、
大事にしていた物も妻に勝手に捨てられていた。
もはやそこに自分の居場所はなかった。
半ば自棄で空き家になっていた実家の整理をはじめた彼は
思わぬものを見つけ……。
表題作「妻が余分」ほか
熟年からの身の振り方や人間関係に惑う
男女の姿を軽快に描く全7篇。
珠玉のシニアミステリー短篇集。
むさしのニューライフ
ゲストハウス
百万円分の無駄
サードライフ
妻が余分
ヘアドネーション
十年日記
【目次】
内容説明
定年退職を目前にして長き単身赴任生活から家族の住む家に帰った小宮山元。知らぬ間に義母が同居し、大事にしていた物も妻に勝手に捨てられていた。もはやそこに自分の居場所はなかった。半ば自棄で空き家になっていた実家の整理をはじめた彼は思わぬものを見つけ…。表題作「妻が余分」ほか熟年からの身の振り方や人間関係に惑う男女の姿を軽快に描く全7篇。珠玉のミステリー短篇集。(文庫オリジナル)
著者等紹介
新津きよみ[ニイツキヨミ]
長野県生まれ。多くの作品が映像化されている。近著に『二年半待て』(徳間文庫大賞2018)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
129
なんたってこのタイトルが気になるのだ。これは夫側からみてるが、逆の方が実は多いかも。この夫、家庭内でそれほど邪魔(ハッキリ言っては無いが)には感じなかったが、まぁ結果としてこれで好かったよね。短編7作、既読もあったがラストの『十年日記』ニヤリと温かくなった。振り返ると私自身、長い時間を共有してるのは夫との関係なわけで、好くも悪くも「こんなもんだよね」と思ってる。多分夫も同じなんだろうなぁ(苦笑)2025/12/06
Ikutan
59
短編の名手、新津さんが描くシニア世代が主人公の七編。のっけの『むさしのニューライフ』は普通の高齢者のお話だと思っていたのに、いやぁ、そういうことでしたか。表題作の『妻が余分』も予想の斜め上行く結末に驚かされた。『ゲストハウス』『百万円分の無駄』『サードライフ』『十年日記』の四編はアンソロジーで既読でしたが、何れもラストの捻りが効いていて、やっぱり上手いなぁと唸ります。特に最終話の日記と書簡だけで書かれた『十年日記』は、時代を超えて繋がっていく構成が絶妙で、心に響くお気に入りの作品になりました。2025/12/25
もぐたん
58
タイトルからサスペンス要素を想像したが、年齢を重ねた人だからこそのいい話が多かった。おひとりさまの主人公にエールを送りたい「サードライフ」、思い込みを綺麗にひっくり返してくれた「十年日記」、馬車馬のように働いたあげく、家族にぞんざいに扱われる男の起こした行動に、ナイス!と心で叫んだ「妻が余分」が特にお気に入り。人生はいつまで続くのか、どう着地するのかわからないドラマ。短編ならではのキレの良さが光る7篇を堪能した。★★★★☆2026/01/10
ごみごみ
49
新津さんといえば、どんでん返し!7つの短編、どれも不穏な展開。そしてその先を想像したくなる、意外なラスト。シニア男性が別れた娘に会いに行く『ゲストハウス』・・誰が本当の娘なのか?私の推理は珍しく当たっていたが、まさかその先があったとは!? 日記と手紙のやりとりだけで描かれる『十年日記』・・ラストの奇跡に思わず笑みがこぼれる。巻末の解説にある「人生って思うほどいいものでも悪いものでもない」という言葉を、自分がシニアになった時にはどう感じるだろう。2025/12/02
🍀sayuri🍀
30
ドキッとするタイトル。これはもうタイトル勝ち。日常系ミステリーと言えば新津きよみさん。短編の名手だけあってどの物語も切れ味抜群。7話収録の短編集で「ゲストハウス」「百万円分の無駄」「サードライフ」「十年日記」は別のアンソロジー作品に収録されていたので既読。他の3話は「むさしのニューライフ」「妻が余分」「ヘアドネーション」1話目の『むさしのニューライフ』は失くし物を見つけることを得意とする73歳の女性のもう一つの顔に驚愕。そしてなんと言っても表題作『妻が余分』が面白い。居場所を失った夫の鮮やかな反撃が痛快。2026/01/04




