徳間文庫 遥かなる蒼峰―南アルプス山岳救助隊Ｋ－９

樋口 明雄【著】

徳間書店（2025/07発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 288p／高さ 15cm
• 商品コード 9784198950361
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

南アルプス山岳救助隊Ｋ－９シリーズ、
徳間文庫10巻目！


南アルプスを飛び出し、静奈、アメリカへ！
山小屋のアメリカ人スタッフが秘めた暗い過去とは？
好評山岳ミステリー最新作！


いつも陽気な北岳白根御池小屋のアメリカ人スタッフ、ニック・ハロウェイの元気がない。
親友のピーターがアメリカ・ヨセミテのスルーハイク途中で亡くなり、
アメリカに戻らなければならないという。大学時代、二人は国家機密にかかわる国防関係の組織に所属していた。
だが組織は抹消、メンバーの大半が不審死を遂げる中、
ニックとピーターだけが国外に脱出できたのだ。
ピーターは夢だったヨセミテからマウント・ホイットニーまで続く
「ジョン・ミューア・トレイル」単独制覇のためアメリカに戻り、
旅の途中で”事故死”したという。
アメリカに戻れば命の危険にさらされる。
それでも親友に代わりスルーハイクを成し遂げたいというニックに、
山岳救助隊の神崎静奈は同行を申し出る……。
【文庫書下し】


【目次】

内容説明

北岳白根御池小屋のアメリカ人スタッフ、ニックの親友が亡くなった。二人はかつて国家機密に関わる組織に所属していたが、チームは解散。仲間が不審死を遂げる中、国外に脱出したのだ。だが親友は夢だったヨセミテのスルーハイク制覇のためアメリカに戻り“事故死”した。命の危険を顧みず、親友に代わりスルーハイクを制覇するというニックに山岳救助隊の神崎静奈は同行を申し出る…。書下し山岳警察小説。

著者等紹介

樋口明雄［ヒグチアキオ］
１９６０年山口県生まれ。明治学院大学法学部卒業。雑誌記者、フリーライターを経て作家デビュー。２００９年『約束の地』（光文社）で第２７回日本冒険小説協会大賞、第１２回大藪春彦賞をＷ受賞。１３年『ミッドナイト・ラン！』（講談社文庫）で第２回エキナカ書店大賞を受賞。また山梨県自然監視員として、野生鳥獣の保護や自然環境の保全活動も行っている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[タイ子]

今作はK-9の神崎静奈が主役になり、アメリカ最高峰への旅の物語。山小屋で働くニックの2人の友人が殺された。ニックたちの夢はヨセミテ渓谷からロングウォークを完走すること。彼はそれを叶えるため一時帰国をする。政府の機密に関する仕事を担っていたため命を狙われるニックをほおっておけない静奈は一人で彼の後を追う。ヨセミテから最終目的地まで案内するオールガイドブックみたいで面白い。途中で出会い助けてくれる人たちとの交流、狙われる静奈たちが繰り広げるアクションシーンはハラハラドキドキもの。こういう展開も楽しめていいな。

2025/07/18

[ゆみねこ]

今作は北岳ではなく米国ヨセミテ国立公園のジョン・ミューア・トレイルが舞台。神崎静奈が単独で関西弁を話すけったいな米国人のニック・ハロウェイの危機を救うために出向く。これはこれで面白かった。クセの強い杉本祐太、これからも登場するかな？果たして静奈とニックはこの先どうなる？

2025/08/10

[ポチ]

今回の舞台はアメリカのヨセミテ国立公園などを含めるジョン•ミューア•トレイル。K-9のメンバーは神崎静奈だけでバロンもいなかったが、緊張感を持ちつつも雄大な景色などを想像しながら読んだ。これはこれで楽しめた。

2025/08/07

[ぽろん]

今回は、北岳ではなく、ヨセミテ国立公園が舞台。メイやバロンもいない。ちょっと、この、前情報に落胆していたら、なんのなんの、滅茶苦茶、面白かったです。ちょっと、変な外人ニックの素性も明らかになり、命懸けのスルーハイクにハラハラドキドキしながら、楽しく読了。

2025/07/28

[mayumi]

K-9シリーズ。今回は南アルプスではなく、アメリカのヨセミテが舞台。主人公は静奈。このシリーズ、犬が出てくるから読んでるんだけど、今回はメイもバロンも最初に少し出てきただけで残念（この表紙はどうかと思うよ。内容全然表してないよ）。今作はヨセミテの登山ガイドのような内容で、話が動くのは終盤になってから。異色キャラ杉本は今後も出てきたら楽しいかも。

2025/08/03