出版社内容情報
こいけてつみち……殺人事件の被害者が遺した血文字のダイイングメッセージは、自分の名前だった! 十津川警部が知る、哀切の真相とは!
血文字のダイイングメッセージは「こいけてつみち」……。
東京のホテルで殺された男自身の名前だった! なぜ自分の名を? 十津川は、千葉県銚子に「小池鉄道」という名前の駅があることを知る。銚子電鉄が駅名愛称命名権を販売、終点外川駅の権利を小池が買っていたのだ。
そして小池は、駅前に事務所を構えるながら、住まいのある京都では広告会社を経営していた。
捜査が難航するなか、十六年前に犬吠埼で起こった悲劇が浮上する……。傑作長篇推理!
内容説明
東京・千代田区で起きた殺人事件。現場に残された「こいけてつみち」の血文字は、犯人の名前ではなく被害者の名前だった。週刊誌に載っていた写真に「小池鉄道」の文字を見つけた十津川は銚子へ向かう。小池は銚子電鉄の終点・外川駅の命名権を買っており、駅のそばに事務所も借りていた。会社は京都なのになぜ?さらに十六年前、小池が卒業旅行で犬吠埼を訪れていたことが判明し…。