出版社内容情報
生類憐れみの令――
江戸の釣り人は、
どう生きたか――?
釣りを軸に元禄を描く重厚な歴史小説
「生類憐れみ」の考えが強まった「釣り船禁止令」の
ためなかなか釣りが出来ない采女は、釣道を極めんと
して指南書『釣秘伝百箇條』を著したとされる投竿翁
の足跡を追うことに。そして赤穂浪士の討ち入りで、
敬愛する義父・上野介を失ってしまう。一方、相次ぐ
禁令発布に抗った絵師の朝湖は、島流しの憂き目……。
ロマンに満ちた釣りを通して元禄の江戸を描く、長篇
歴史活劇、完結。
目次
巻の十一 釣秘伝百箇條
巻の十二 夢は枯れ野を
巻の十三 この道や行く人なしに
巻の十四 其角純情
巻の十五 島流し
巻の十六 初鰹
巻の十七 松の廊下
巻の十八 討ち入り前夜
巻の十九 討ち入り
巻の二十 元禄大地震
巻の二十一 霜の鶴 狂える猿
巻の二十二 弥太夫入牢
巻の二十三 忘竿堂
結の巻
初刊本あとがき
解説 細谷正充
内容説明
「生類憐れみ」の考えが強まった「釣り船禁止令」のためなかなか釣りが出来ない采女は、釣道を極めんとして指南書『釣秘伝百箇條』を著したとされる投竿翁の足跡を追うことに。そして赤穂浪士の討ち入りで、敬愛する義父・上野介を失ってしまう。一方、相次ぐ禁令発布に抗った絵師の朝湖は、島流しの憂き目に…。ロマンに満ちた釣りを通して元禄の江戸を描く、長篇歴史活劇、完結。
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年、神奈川県生まれ。東海大学文学部日本文学科卒業。77年、「カエルの死」で作家デビュー。『キマイラ』『闇狩り師』『サイコダイバー』『陰陽師』など、多くの人気シリーズを持つ。89年、『上弦の月を喰べる獅子』で日本SF大賞を受賞。98年、『神々の山嶺』で柴田錬三郎賞を受賞。2011年『大江戸釣客伝』で泉鏡花文学賞を受賞。また同作で12年に吉川英治文学賞を受賞。17年に菊池寛賞、18年に日本ミステリー文学大賞を受賞。18年、紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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