出版社内容情報
ヒット作『麻倉玲一は信頼できない語り手』の著者が満を持して放つ挑戦的書下ろし長篇サスペンスミステリー!
中村裕太は、十年前に起きたある事件がきっかけで、引きこもりとなり、37歳になってもユーチューブに動画を投稿するだけの自堕落な生活を送っていた。
ふと目にした新聞のインタビュー記事で、後輩同窓生に人気女優の立石セナがいることを知った裕太。彼女はインタビュー記事で中学校時代に熾烈ないじめを受けていたと語り、さらに「校庭の時計台に一晩中縛り付けられる」という、過去に裕太が受けたと同じいじめ体験を告白していた。
ちょうど母校の中学校創立50周年を祝うパーティが行われることになり、立石セナに会える期待感と動画のネタ集めへの興味から裕太は出席する。
残念ながら立石セナはビデオメッセージでの参加で、本人には会えずじまいだったが、出席者に彼女の同級生がおり、その会話から、セナが受けたいじめの犯人3人の名前を知ることができた。はじめは投稿動画のネタ収集程度の興味からではあったが、いじめ実行犯3人のうち2人が最近亡くなっていることがわかる。残る3人目の葛山晴香に取材申し入れメールを送るが、返信をもらった翌朝、衝撃的な知らせを受ける。
裕太は、警察の事情聴取を受けることになり、否応なく事件に巻き込まれていく。自殺として処理されていた、いじめ実行犯の不審死の真相は……
内容説明
引きこもりユーチューバーの裕太は、女優の立石セナが中学の後輩で、自分と同じ陰惨ないじめ被害者だと知る。彼女への興味から母校の創立パーティに出席するが、セナはビデオ参加で会えずじまい。その際、同級生から有力な情報を得る。いじめ加害者三名のうち、二人が最近亡くなったというのだ。残る一人に取材メールを送るが、数時間後に衝撃的な知らせが届いた。書下し長篇ミステリー。
著者等紹介
太田忠司[オオタタダシ]
1959年愛知県生まれ。大学時代「帰郷」で星新一ショートショートコンテスト優秀作を受賞。1990年『僕の殺人』で作家デビュー。趣向を凝らしたトリックミステリーを多数執筆。ホラー・SFにも造詣が深い。2004年『黄金蝶ひとり』で第21回うつのみやこども賞、10年『月読』で第6回酒飲み書店員大賞を受賞。22年『麻倉玲一は信頼できない語り手』で徳間文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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