出版社内容情報
よき妻であり優しい母親、
その正体は凄腕の暗殺者。
謎の死を遂げた夫。
壮絶な闘いの果てに待つ衝撃の真実!
本書『ライアー』は傑出したアクション小説であり、愛の小説である。
ここ十年のエンターテインメントのエッセンスが詰め込まれている、
まさに必読の小説といえる。
――文芸評論家・池上冬樹氏(解説より)
神村奈々、四十一歳。物静かで優しい研究者の夫と可愛い息子に恵まれ、
幸せな家庭生活を送っているが、裏の顔は対象人物の「国外処理」を行う秘密機関の工作員。
ある日突然飛び込んできた夫の死を告げる電話。娼婦らしき女と一緒に焼死したという。
事件の真相を探る奈々の前に現れる襲撃者たち、組織内部の抗争。
美しき暗殺者の壮絶な闘いが始まる。
大沢在昌が放つ、傑作ノンストップ・ハードボイルド!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
87
大沢さんの文庫最新刊で殺し屋の話です。殺し屋とはいうものの、日本国内では殺しを行わない秘密の組織(政府がらみの)で普段は旦那もいて子供もいる若い女性です。上海で仕事は行うものの、地元の官憲につかまりますがすぐ釈放されます。国内に戻るとこの主人公の旦那が火事で事故死をしてそれを探るうちにさまざまな襲撃を受けます。新宿警察の刑事と捜索を進めていって・・・。読んでいて解説にもありますが、映画でシリーズでみた「ボーン」を思い出しました。女性ながら本当に強い。またこの題名もなぜ主人が死んだかによってわかります。2023/04/16
かずぺん
4
手に汗握るとはこの事ですね。一瞬の息抜きも出来ずにこの分厚い本を読みました。満足です。2023/07/26
Tonzo
3
★★★☆☆3.5 ずいぶん久しぶりな大沢在昌 凄腕な殺し屋の主婦が主人公で ・・・続編あり?2023/06/25
tmctmhs
3
単行本でも新潮文庫版でも見逃してたけど読めてよかった。衝撃的な面白さ。徳間さんありがとう。殺し屋主婦っていう設定からして大味なやっつけ仕事だろうと思ってた。海外ミステリ/ハードボイルド/エスピオナージのトップレベルにも引けを取らない貴重な国産エンタメ。ボーンシリーズ、ジャック・リーチャーシリーズ、グレイマンシリーズ(映画版は除く)、ヴィクターシリーズ、スワガーサーガ、あたりのファンは騙されたと思って読んでほしい。2023/06/17
松本悟
3
面白かった。続編希望。2023/05/15