徳間文庫<br> 馬の首風雲録

個数:
電子版価格
¥946
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

徳間文庫
馬の首風雲録

  • 筒井 康隆【著】
  • 価格 ¥946(本体¥860)
  • 徳間書店(2022/10発売)
  • ゴールデンウィーク ポイント2倍キャンペーン対象商品(5/6まで)
  • ポイント 16pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年05月01日 18時57分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 文庫判/ページ数 458p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784198947835
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

地球を遠く離れた暗黒星雲で発見された犬似の
知的生物──サチャ・ビ族。人類の影響で急激
な文明進歩を遂げた彼らは、人類の悪癖・戦争
にも感化され、お互いに戦争を始めてしまった
。兵隊相手の雑貨商「戦争婆さん」と四人の息
子たちも、それぞれの思惑で戦乱に巻き込まれ
ていく。戦場の滑稽と悲惨を黒い笑いでまとめ
上げた筒井文学最初期の重要作。
(解説 成田悠輔)

トクマの特選!
イラスト 信濃八太郎

〈目次〉
1 馬頭型暗黒星雲は戦雲に包まれていた
2 戦争婆さんはビシュバリクに帰ってきた
3 戦争婆さんは二番めの息子を兵隊にとら
れた
4 戦争婆さんはハラカイの湖を越えた
5 長男ヤムは丘の牧草地で卑民ズンドロー
と酒を飲む
6 戦争は始まった 第二甲隊はブシュバリ
クへ進撃する
7 次男マケラは丙長の命令で斥候に出た
8 次男マケラは手柄をたて丁長に昇進した
9 長男ヤムは情報を握りトンビナイへ向か
った
10 三男トポタンは歌姫ラザーナの危機を救
った
11 三男トポタンは歌姫とともに軍隊を脱走
した
12 長男ヤムはトンビナイで売込みに狂奔し

13 丁長マケラは心臓の入江で戦闘態勢に入
った
14 戦いは終り ズンドローは泣く泣く戦死
者の報告をする
15 雪の夕暮れ 戦争婆さんは老いた農婦の
歌を聞く
16 トンビナイでは戦争成金たちが夜ごと大
宴会を開いていた
17 農民解放軍は暴徒と化しトンビナイに火
を放った
18 長男ヤムはサガタのホテルで自殺をはか
った
19 隊長マケラの率いる船団は敵船団と宇宙
で対決した
20 戦争婆さんはシハードの廃墟で歌うたい
にめぐりあった
21 末っ子ユタンタンは計略で地球軍四大隊
を全滅させた
あとがき
解説 成田悠輔

内容説明

地球を遠く離れた暗黒星雲で発見された犬似の知的生物―サチャ・ビ族。人類の影響で急激な文明進歩を遂げた彼らは、人類の悪癖・戦争にも感化され、お互いに戦争を始めてしまった。兵隊相手の雑貨商「戦争婆さん」と四人の息子たちも、それぞれの思惑で戦乱に巻き込まれていく。戦場の滑稽と悲惨を黒い笑いでまとめ上げた筒井文学最初期の重要作。

著者等紹介

筒井康隆[ツツイヤスタカ]
1934年大阪市生まれ。同志社大学卒。展示装飾を専門とする会社を経て、デザインスタジオを設立。60年SF同人誌「NULL」を創刊、江戸川乱歩に認められ「お助け」が“宝石”に転載される。81年『虚人たち』で泉鏡花文学賞、87年『夢の木坂分岐点』で谷崎潤一郎賞、89年「ヨッパ谷への降下」で川端康成文学賞、92年『朝のガスパール』で日本SF大賞、2010年菊池寛賞、2017年『モナドの領域』で毎日芸術賞を受賞。2002年に紫綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じゃくお

2
筒井康隆のドタバタ戦争モノとしては『東海道戦争』が有名だと思いますが、この作品は喜劇と悲劇が混然一体としているところが特徴的です。しかし筒井康隆ってのは天才的傍観者ですね。我が身のことと思えば悲劇にもなるだろうけど、それを傍観してしまえば一転してスラップスティックになってしまいます。なんとなく反戦的な匂いはするものの、これを反戦文学と捉えちゃ作者も泣くってもんです。しかし登場人物を犬に似た宇宙人にしちゃうってのは、なんだか惜しいのかもしれないが...。2023/07/19

櫻田

2
成田悠輔氏が解説を書いてると知って手に取ってみた。なるほど単語チョイスのアクは強めだが(初っ端からドブサラダだし)、戦争のドタバタ感の表現が秀逸ー起承転結はなく、戦争が泥沼化してわけがわからなくなっている状態が鮮やかに表現されている。ドタバタ小説に見せかけて戦争の本質に迫っているようにも思う。あとがきで作者は「昭和9年生まれの私は(子供だったので)本当の戦争体験は知らない。でも子どもの空腹トラウマ経験は大人のそれとは違うはず」と仰っており、2023年現在なかなか考えさせられるコメントだった。2023/01/12

Dヨッシー

0
戦争の「混沌さ」を体験できる文学作品。入りや中間あたりでカタカナが多数出てくるので、混乱します。それでも、戦争が人の欲や残酷さ等の本性を暴き出していることをバタバタさや滑稽さを通じて描いているのがこの作品の醍醐味だとう思います。また、それぞれのキャラの個性が強く、飽きずに読み進めることができます。本当に「アク」の強い小説です。2022/12/21

hryk

0
ズンドローが良い味を出してる。2022/11/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20226786
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。