出版社内容情報
幕末から維新を駆け抜けた少年の波乱の半生を描く、壮大なスケールの傑作長篇。伝説の熱血「超」冒険小説、大復活!
内容説明
17世紀末、海賊王キャプテン・キッドが遺した莫大な財宝―在り処を探る鍵はアイヌと和人の間に生まれた孤児・次郎が握っていた。義母殺しの汚名を着せられ、怪人・天海僧正の許、忍者修行を積んだ次郎は、父の遺品カムイの剣を手に、世界を股に掛けた放浪の旅へ。刊行以来半世紀、多くのエンタメ作品に影響を与えた伝説の幕末冒険ロマンが令和に蘇る!
著者等紹介
矢野徹[ヤノテツ]
1923年愛媛県生まれ。神戸で育つ。43年学徒動員のため中央大学法学部より陸軍善通寺騎兵連隊に入る。2年余の軍隊生活を経験。戦後、住宅関連会社に勤務しながら、アメリカのSFを読み続け、少年雑誌に小説を連載するようになった。SFと冒険小説の創作と翻訳をあわせて400冊近くを出版。2004年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
67
角川文庫版とハルキ文庫版を持っているのに、新刊を買ってしまった。中学生だった頃の私を無我夢中で虜にさせた作品。久々に読むのでいろいろと忘れていたらちょうどいいのだが、これは印象が鮮烈だったのでストーリーは細かいところまで覚えていた。今、読むと「モンテ・クリスト伯」の巧みな換骨奪胎というのがよくわかる。その上で幕末、忍者バトル、暗号解読のお宝探し、グローバルで奔放な物語等、一冊にてんこ盛り。現在のエンタメとしても最前線の面白さ。テーマ性も古くなっていない。復刊された機会に新規の読者を獲得することに期待する。2022/06/24
かすみ
9
日本人に育てられたアイヌの男性が、仲間と敵に囲まれながら財宝を探す旅をする、物語てす。次郎の性格に惚れてしまいました!図書館への返却期限で全部読めなかったのが残念です。2023/10/24
warimachi
5
有名作で、今となってはいろんな意味で出てくるはずもないタイプの伝奇小説。最後の最後までとにかく話が膨れ上がっていく様は、伝奇以外で摂取しようのない滋養だと思う。2022/11/20
ちなシケ
0
⭐️⭐️⭐️2022/12/17
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