出版社内容情報
一人三役という奇想天外な設定。数ある都筑作品の中でも最重要作に挙げられる傑作長篇、ついに復刊。
内容説明
「私はこの事件の犯人であり、探偵であり、そしてどうやら被害者にもなりそうだ」。非モテの三流物書きの私は、八年越しの失恋の腹いせに想い人有紀子の風邪薬を盗み“毒殺ごっこ”を仕組むが、ゲームの犠牲者役が本当に毒死してしまう。誰かが有紀子を殺そうとしている!都筑作品のなかでも、最もトリッキーで最もセンチメンタル。胸が締め付けられる残酷な恋模様+破格の本格推理。
著者等紹介
都筑道夫[ツズキミチオ]
1929年東京都生まれ。10代の頃から小説を発表。推理小説の翻訳にも携わり、早川書房で「エラリイ・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の編集長を務め、「ハヤカワ・SF・シリーズ」の創刊に尽力。61年『やぶにらみの時計』を発表。以後、評論やエッセイでも活躍。2001年に『推理作家の出来るまで』で第54回日本推理作家協会賞(評論その他の部門)を受賞。02年に第6回日本ミステリー文学大賞を受賞。03年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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