出版社内容情報
命をいただくとは、いきるとは? 教師二年目の翠川真緑は生徒にいつでも本気! 自然と向き合う農林高校の物語。
内容説明
都会育ちの翠川真緑は喜多川農林高等学校の国語教師だ。周囲が世話を焼きたくなるおっちょこちょいな真緑は試練つづき。鶏の解体実習に参加したものの作業中に気絶し生徒に助けられる始末。豚の201号に厳しい言葉をもらいながら生徒の「いい土」になれるよう前を向く。多感な生徒たちを相手に就職、進学と考えることは山積み。彼らの小さなサインに真緑は気付けるのか!?
著者等紹介
あさのあつこ[アサノアツコ]
1954年岡山県生まれ。『バッテリー』で野間児童文芸賞、『バッテリー2』で日本児童文学者協会賞、『バッテリー1~6』で小学館児童出版文化賞、『たまゆら』で島清恋愛文学賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はつばあば
51
本ていうのはホント面白い。購入しても積んだままになっているのやら、なんでこんな古い本を購入してまでも読むねんと自分に問いかけながらも読了。そやねぇ今の高校生の人に農林畜産って言う道も・・こんな選択肢もあるんやでと勧めたいのかもしれません。人が口にするもの、美味しい豚も鳥肉も・・勿論お米も綺麗な花もみんな人の手で作られたもの、ただ今の世の中ですからAIも力を注いでいるでしょうが・・教師だって今のままの雇用では教師になりたいとか夢を与えたいと言う人は廃れていくかも。こういう平成とは言うものの田舎の事ですから2022/06/18
カブ
36
前作に続き、農林高校の教師「グリーン・グリーン」のお話。鶏の解体作業に参加して気絶してしまうなどのおっちょこちょいは健在。多感な高校生の教師として、教師らしくと思うあまり、力が入り過ぎて暴走気味。それでも頑張って!と応援したくなる。2024/07/04
のびすけ
29
1作目に続いて本作も面白かった!喜多川農林高校に赴任して2年目のみどり先生は、鶏の解体や豚の去勢の実習に悪戦苦闘。生徒のプライベートの問題に戸惑いながらも真摯に向き合う。豚の201号との心の触れあいが楽しく、微笑ましい。日本の農業が直面している現実と課題も物語に散りばめられていて考えさせられる。「教師も土と同じ。生徒たちは百人百様、それぞれの花を咲かせる」。普段はチャラい朝日山先生もいいこと言うね。みどり先生と松田くんも素敵な関係になって、3作目も期待しかない!続編ありますよね?2022/03/01
ゆずぽん
27
都会育ちの真緑、喜多川農林高校の先生になり2年目になりました。が!2年目とは思えないほどグダグダな真緑でした。でも農林高校の特殊な事情や田舎ならではの人間関係やらに揉まれて、ちょっとだけ強くなってきたのかな?今作で回収できていないものもあるから、3弾あるよね?楽しみに待ちたいと思います。農業と林業の行く末が心配だな・・2022/01/13
マロン
16
次巻が気になる。2023/06/12