出版社内容情報
幸せで平穏な富豪の一家に、突然の嵐が訪れた。影で操る悪の正体は……!? サスペンス・ミステリー。
内容説明
七十歳の八木原亮子は名家の未亡人。使用人を雇うに当たり、身許など調べない主義。お手伝いにきた十九歳の山中千津は、丁寧な仕事ぶりから長男の秀、次女の圭子、嫁の康代、孫の秀一郎からも信頼されるようになった。お金に苦労することも、将来の心配もない八木原家だったが、千津が来てから一家の歯車が狂い出し、徐々に彼らの裏の顔が見え始め―。家族の繋がりを問うミステリ。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。’76年、「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞。「三毛猫ホームズ」シリーズなどミステリの他、サスペンス、ホラー、恋愛小説まで幅広く活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pirokichi
17
八木原家にやってきたお手伝いさん、19歳の千津。彼女がやってきてから一家の歯車が狂いだす。千津は何者?八木原家はどうなる??で、頁を捲る手が止まらず、あっという間に読み終えた。新作だと思って手にとったが、あとがきを読むと、元々は1984年にカドカワノベルズの1冊として刊行されたもの。ってことは、37年前。だから携帯電話もSNSも出てこなかったのかと読み終えて気づいた。タイトル『たとえば風が』が意味するものは誰にも当てはまる、八木原家の人々にも、千津にも、私にも。2021/08/14
Wagtail
3
笑えないけど赤川さんの作品でした。重い話も軽く表現、素晴らしい!笑笑2022/06/03
ますみ
3
★4★2021/10/09
サディ
1
とても面白かった。 「家族の繋がりをとうミステリー」と説明書きにある。最初はミステリーらしくない展開。 お手伝いとしてきた19歳の女性がきてから、家族の中がギクシャク。そしてお金をめぐり事件が。でも誰が仕掛けて、結局誰が得をしたのか、わからない。 とにかく面白いです。 2022/12/02