出版社内容情報
厳格な家庭に育った大和田倫子は、両親への反発から、男に夢中になり、オートバイで自殺。一ヶ月後、東京駅に彼女の幽霊が現れ…
内容説明
中学三年生の中込友也は、朝のラッシュ時に東京駅で同い年ぐらいのアイドルに似た女の子を見かける。彼女を追いかけてみると人気のない通路に辿り着き、角を曲がったところで突然女の子は消えた。その場に落ちていた定期入れを手掛りに、同級生の北川容子と女の子を探す。彼女の名は大和田倫子。一カ月前に自殺していた。その女の子ってまさか幽霊!?
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県生まれ。’76年、「幽霊列車」でオール讀物推理小説新人賞を受賞。『東京零年』で第50回吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hnzwd
20
学生を主人公とした赤川次郎の短編集。読みやすいけど、ミステリの味わいが感じられるのが、赤川作品。2021/05/15
coco夏ko10角
17
中編『僕らの課外授業』短編『何でも屋は大忙し』『ラブ・バード・ウォッチング』『夢の行列』収録。東京駅で消えたかわいい女の子、その子はなんと一カ月前に自殺していて…。東京駅に何かあるかも!?と調べていくのは中学生らしいワクワク。しかし調べていくうちに…。2022/02/17
蕭白
7
ライトな感じなのに「核シェルター」なんて言葉も出てきて・・・。いい時間が過ごせました。2021/04/28
あかつや
3
4編集録。表題作がとにかくめちゃくちゃで面白かった。中学生の友也は通勤ラッシュ時の東京駅で可愛い女の子に出会う。なんとなく後についていくと角を曲がった瞬間に彼女は定期券だけ残して消えてしまう。その定期券を手がかりにして彼女の正体を調査していくことになるんだけど、それがもうかなり物騒な方向へと進んでいく。課外授業とかそんなレベルの話じゃないだろ。クライマックス時の盛り上がりといい、いっそこれくらいめちゃくちゃやってくれると清々しいな。他3編はおまけの小話みたいなものだけど、これらもまあまあ嫌いじゃない。2022/02/21
リリパス
3
中編1つと短編3つの、4つのお話が入っている短編集です。どれも、面白いお話でした。2021/05/04