出版社内容情報
このホトケはまるで陳列されているようだ…抉られた性器をことさら晒すポーズ、粘着テープ、頭部からの夥しい流血。臨場した捜査一課に所属する心理捜査官・吉村爽子はプロファイリングを進める__。
警視庁に誕生した初めての女性心理捜査官である吉村爽子。自身も心に闇を抱えながら、さらに奥深い闇に沈んでしまった猟奇殺人犯の心の深淵を覗く。犯人の了見になろうと、時に傍目には奇矯に映る行動をとりながら、真相に迫ろうとする。女性であるがゆえに組織の中の軋轢にさらされる爽子を、その能力ゆえに高く評価する上司・柳沢明日香ら、理解を示してくれる同僚らの協力のもと狂気の犯人を追い詰めて行く。しかし、そんな爽子に思いもかけぬ危難が迫る!
内容説明
今日からの俺は、昨日までの自分とは違う。あらゆる道徳はもはや無意味だ。この闇が自分を守ってくれる。そして俺は、闇から自在に姿を現し、獲物を再び闇の中に連れ去って行くのだ…。男が立ち去った後に残されたのは、凍てつく路地の暗闇で場違いに扇情的な姿勢を取らされた女の死体だけだった―。暴走する連続猟奇殺人犯を追い詰める、心理捜査官・警視庁二特捜四係吉村爽子の活躍。(新境地と高評された傑作警察小説)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
RED FOX
11
「そして権力はいろんなものを差し出すよう要求するわ。忠誠心、義務感、個人生活」こんなに気分の沈んだ主人公は久々です。暗く無愛想な爽子の心理分析が素敵。下巻へ。2023/10/27
猫草
4
『マインドチェンバー』を読んで爽子の事を知りたくて読み始めた。藤島との出会いも分かってスッキリ。事件の真相は下巻へ。2024/11/03
kimosuke2008
2
⭐️2.5 うーん、なぜだか読み進める気があまり起きずに読了まで時間がかかってしまった。2025/05/01
カラヤ3
1
爽子のプロファイリングは科学的な部分と想像力、つまり勘が大きな要素になっているよう。2024/05/06
たか
1
警察の敵味方 争い2024/04/06
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- 和書
- 韓国の路地を旅する